ホテルの新規開業支援・コンサル事例集1

ホテルの新規開業には様々なフェーズがあり、やるべきことが沢山あります。
これらの業務を確実に最適に進めないと開業が遅れたり、オープン後に生産性の悪化や思わぬトラブルを招くことになります。 そこでフェーズ毎に専門家のサポートがあると安心ですね。

弊社で行ったホテルの新規開業支援・コンサルの事例を紹介いたします。

建築設計支援業務・ホテルコンセプト策定支援業務

支援期間:6か月

まず、基本設計・実施設計で計画されたホテルプランの本体工事に着手するにあたり、ホテルコンセプトを定めて、ホテルのイメージと方向性を関係者で一致させる必要がありました。

また、ゲスト満足度の高いホテルを目指し、理想と実態の乖離がないようにホテルオペレーションの視点で適合した仕様になっているかを検証する必要がありました。

建築設計フェーズの段階からご支援をさせていただくことで、理想的なホテルつくりが出来ました。


【実施業務】

通常、ホテルが新規開業するにあたり、建築設計と運営のテーマで定例会議を設け、それぞれの進捗状況や不明点の確認などを行います。

新規ホテル開業に向けて、オペレーション視点から、施設構成や各種家具・什器・備品の配置、お客様導線など、円滑な運営が出来る体制づくりへのアドバイスを行います。

この段階での建築サイドと運営サイドとの充分な打合せが今後の運営に大きく影響します。
そこで、月2回程度の定例会議を通じて支援いたしました。

計画されているホテルプランをオペレーションの視点で検証を行います。
ホテルコンセプトに基づいて、ゲスト満足を満たす滞在シーンを演出するためにレイアウトや動線計画、ネットワーク構成や厨房計画などの確認を行います。

開業準備フェーズで構築するホテルオペレーションにつなげるために、建築設計会議に参加し、プロジェクトの進捗を確認させていただきました。

ホテルコンセプトを体現したゲストの心を満たせるプランとなり、ホテルオペレーションに適合する仕様になっているかを検証します。

モデルルームの検証が、本体工事や事業予算に大きく影響を与えることになります。プロジェクトが巡行できるようご支援いたしました。

モデルルームでの検証と同様に、ホテルコンセプトに沿った家具・FFEの選定が出来ているかを検証しました。
設計者・インテリアデザイナー・施工者との協議の場にも参加し、付加価値の高い家具・FFEの計画をご支援いたしました。

ホテルのターゲットは誰なのか?
そして、どのように過ごしてもらいたいのか?
そのためには、どのような商品が必要になるのか?
ホテルのイメージや方向性を定め、ホテルコンセプトで想いを言葉にします。

マーケット調査・分析

調査対象エリアの主要競合ホテルの運営実態調査(対象数施設)

客室数、面積、客室稼働率、定員稼働率、販売単価、客層、予約動向、飲食施設、ホテルの特色等に関して、調査予定ホテルの担当者へ直接インタビューを実施し、当該地区における宿泊需要の実態を調査・分析いたします。
また施設における付帯施設の実態・利用動向も調査いたします。

上記調査結果に基づいて、新規開業ホテルのカテゴリーとポジショニング、ターゲット客層、客室構成、客室料金、付帯施設の基本構想をご提案いたします。

ホテル開業支援コンサルティング業務

支援期間:28か月

ホテル運営で最も大切なことは、ホテル運営の仕組みを構築し、ゲストの要望に応じたサービスを提供することができる、サービス水準を構築することです。
策定したコンセプトから、ターゲットとする顧客層を明確にし、ホテルの運営方針にそってホテルを運営できる体制構築を支援します。

ゴルフリゾートとリンクした「リゾートホテル」として、施設、サービス、付加価値等ホテル全体の価値を高め、地域No,1評価を得られるホテルを目指します。

開業までにやるべきことを、時系列でリストアップしタスク化します。 
プロジェクトマネジメントの大切な要素「どのタイミングで何を決めていくか」を定例会議などを通じて支援します。
例)オペレーション、ホテルシステム、セールス&マーケティング、契約関係、人材確保、教育トレーニングなど

組織体制・営業時間など、ホテル運営の基本となる方針を定めます。
運営方針にそって、ホテルコンセプトの浸透を各種タスクで実行し、盤石なホテル運営体制の構築を支援します。

市場調査に基づき、運営人員計画、各部門の料金政策やマーケティングプランを計画し、事業収支計画を策定します。

ホテルの総合的価値は商品としての施設、サービスを通じて決まります。
顧客のニーズにあった商品計画とすべく実務支援します。
例)宿泊プラン、レストラン商品、催事イベントなど

いくら素晴らしいハードを作っても、いくら高質な備品やアメニティを用意しても、運営する仕組みがないと付加価値は高まりません。
施設、サービス、付加価値等ホテル全体の価値を高め、地域No,1評価を得られるホテル運営を目指すために、ホテル運営の仕組みを構築し、サービススタンダードの策定を支援します。
例)宿泊予約業務、フロント業務、ハウスキーピング業務、顧客管理業務、レストラン業務、プールアクティビティ業務、管理業務など

ホテルの運営効率に影響を与えるシステムの選定は、とても大切です。
ホテル運営方針に基づいて、施設にあったシステムの選定と導入を支援します。
例)PMS、POS、電話交換機、客室管理、顧客管理、予約、購買、会計など

ホテル内に配置する備品・什器類の選定について、近年のトレンドやSDGSに対応した選定を支援します。

ホームページ制作会社の選定や内容検討など、顧客ターゲットを想定したホームページ制作を支援します。

ホテル開業までに適切なタイミングでプレスリリースの配信や広告宣伝を実施したり、施設内覧会などを通じてホテルを戦略的に露出する活動を支援します。

ホテル開業には、様々な取引先の手配と許認可手続きが必要です。
最適なタイミングで手続きができるよう支援します。

ホテルにとって「人」は宝です。
ホテルに彩を与える人材を確保するために、計画的な採用活動を支援します。
別途費用は発生しますが、ハイクラスな人材紹介もいたします。

ホテル組織・人事制度構築(レビュー)

支援期間:24か月

ホテル組織については、宿泊部門、料飲部門、セールス&マーケティング部門、宴会部門、施設管理部門、管理部門、企画部門等、多くの部門があり、それぞれが組織として機能することが望まれます。

通常、人事制度と呼ばれているものには、
① 人事考課制度
② 給与制度
③ 賞与制度
④ 昇進昇格制度
⑤ 福利厚生制度
⑥ 褒賞制度
⑦ 退職金制度
⑧ 教育研修制度

などなど様々な制度が含まれており、これらを総称して人事制度、人事システムと呼んでおります。
グループの人事制度を確認しながら構築します。

スタッフ教育・訓練

支援期間:7か月

ホテル事業を行う上での最重要課題は「人材育成」です。
どんなに素晴らしいハードを作ってもそこで働く「人」によって左右され、さらには接遇の良し悪しで利益を左右します。
スタッフのモチベーションを高める教育訓練によって、技術力のアップ、プロ意識を促し、顧客満足の向上による集客力とさらには他社との差別化にもなります。

我が国のホテルビジネスを取り巻く環境は、ここ数年の外資系ホテルの参入、社会構造の変化、消費者意識の多様化、人件費や原材料費の高騰、競争の激化などにより、さまざまな形でさらに厳しい競争が繰り広げられております。
運営の仕組みを構築してもそれを実行に移すのは、機械ではなく人です。

ホテル運営をスムーズに行うために大切なことは、人の質的向上、教育・訓練が大切です。つまり人材の育成が最重要課題であると考えます。

ホテルの各部署で働くスタッフが企業文化を育むために、スタッフ全員が企業理念を共有して意識レベルの統一を図り、目指すべき方向性を一致させることが重要となります。

◆全体研修 ・・・ホスピタリティマインド研修、基本接遇研修など
◆部門別研修・・・レベニューマネジメント研修など


このようにホテルの開業計画から開業までは多くの準備や多くのノウハウが必要です。

私達、ホスピタリティマネジメントは2003年から20年以上、様々なスタイルの新規開業を数多く寄り添いながらサポートしてきました。
新規開業でお悩みでしたら、まずはお気軽にご相談ください。


当社の新規開業サポート