【宿泊業界(ホテル&旅館)の人手不足(離職)解消のために?】


結局は給与水準が低すぎることが大きな原因となっている。
職場環境ややり甲斐なども大切だがそれにしても給料が安すぎる。
「結婚するけど給料が安くて生活出来ないので転職したい」
「会社や仕事は好きだけど子供のために転職したい」と相談されるケースがある。

その都度情けなく残念で仕方がない。

ある調査によると全産業で宿泊業の所得水準はほぼ最下位とのこと、それではいくら理想論や正論を言っても問題は解決しない。
所得が低いので社会的地位まで低く見られてしまう。
要するに「利益(儲け)」を増やしスタッフに還元するしかない。

競争力のあるホテルであれば販売価格を上げることも可能かもしれない。
しかし多くのホテルの実態は近隣との競争に勝つためには、いまだに価格を安くして集客することを考えている。周辺と横並びが安全と考えている。

利益を増やす方法としては「生産性」を高めることが重要であることは言うまでもない。日本のサービス業は世界と比較して生産性が低いと言われている。

無料のサービスを提供することが付加価値と言われ、
価値ある商品を安価に販売することが競争力と言われてきたが、価値には相応の対価が発生するべきである。


また効率という意味では、10人でやっていた仕事を高いスキルで7人でできれば、60分かかっていた仕事を効率的に30分でできれば生産性が向上して利益貢献ができるはず。

その為には「スキル、知識、仕組み、情報」が必要となる。もちろんシステム化や業務の断捨離や顧客満足度を下げないことが前提となる。そしてファンを作り「選ばれるホテル」になること。

従業員も経営者も自らが勉強することも欠かせない。
弊社にも生産性改善や効率化のための問い合わせが増えてきている。
経営者はスタッフやお客様に「愛情」を持って経営にのぞんでいただきたい。
スタッフは「プライド」を持てるよう自らを高めていただきたい。
愛情とプライドは大切なモチベーションです。